World Plants Report ex JAPAN
またもや半年以上ご無沙汰しております。
色々とバタバタしており、なかなかゆっくりブログを書く余裕もないここ数年ですが、マイペースでハオルチア栽培は続けていますし、別ブログへ移動した(けどこちらも更新してない)爬虫類飼育も増えたり減ったり殖えたりしながら楽しく続けています。
さて久々の更新は、いきなりですが植物本のご紹介です。(ダイレクトマーケティング)
今月初めから配本が始まりました「World Plants Report ex JAPAN」
総合監修が藤川史雄氏、こちらのブログをご覧の方には言わずと知れたティランジア、ケープバルブなどの第一人者でありコアな植物を扱うSPECIES NURSERY代表、編集及び写真撮影を某アクア雑誌(私もかつてお世話になりました)の編集を経て熱帯魚・爬虫類関連書籍なども多く手掛ける大美賀隆氏、このお二人がタッグを組んで構想から実に8年の歳月を掛けて発行された内容の濃ーい本です。オールカラー、全編英訳付きのかつてない充実仕様。

もう表紙からしてワクワクです。お好きな方には堪らない原生地の群生写真。
現地写真はそれだけで栽培の参考としての史料価値があります。現地の陽射しや風の匂いまでも写り込んでいるかのようなライブ感、周りの風景から推測できる気候、土壌の構成や傍の植生が全て栽培のヒントになります。
序文のお二方の弁によると「珍奇植物というジャンルが植物好きに知られるようになって久しいものの、なかなか満足できる本が日本にはない......ならば自分たちで、ということで完成したのが本書である。掲載した植物はジャンルの垣根を超えて多種だが、制作サイドが好きな植物を集めたというのが正直なところ。」
と、マニアックなお二人が選んだお好きな植物の中に、私の愛するハオルチアもセレクトされており...僭越ながら執筆に参加致しました。
本のコンセプト的に、好きな植物について好きに書いてくださいという実に素晴らしいオファーを頂き、ハオルチアのページの全文を心置きなくかつてこちらのブログで好き放題語っていたそのままに書かせていただきました。
ハオルチアという植物について歴史~生態~分類まで、主に原種についてのあれこれ、栽培について、お役立ち資料も。古くからの趣味家仲間の協力も得て読み応えあるページになっていると思います(自画自賛)。
ハオルチアのトップページはこんな感じ(一部加工あり)。

主に原種を集めた(園芸種ももちろんあります)写真ページも数ページ。

ハオルチア以外のコンテンツは、メインの原生地紀行が何よりの目玉ですが、
・ブラジル原生地紀行2編
・ボルネオ原生地紀行
・ケープバルブ
・コノフィツム
・ブセファランドラ
・達人訪問(サボテンからベゴニアまで)
・熱帯雨林植物
等々...といずれもさらっとは読み流せない、秋の夜長(まだ夏だよ!)にぴったりの濃厚な内容と垂涎の原生地&栽培植物の写真てんこ盛りとなっています。
自分が栽培していない種類の植物の項もとても興味深く読めました、植物好きの貴方の本棚には是非!と自信を持ってお勧めできる一冊です。
詳細は、
発行元のページ→ World Plants Report ex JAPAN
Instagram→wpr_exjapan.official
Twitter→@WPRexJP
等でどうぞ。(Amazonや楽天ブックスは8月8日現在品切れになっているようです。)
関連植物等を扱うショップやイベントでも購入できます。
色々とバタバタしており、なかなかゆっくりブログを書く余裕もないここ数年ですが、マイペースでハオルチア栽培は続けていますし、別ブログへ移動した(けどこちらも更新してない)爬虫類飼育も増えたり減ったり殖えたりしながら楽しく続けています。
さて久々の更新は、いきなりですが植物本のご紹介です。(ダイレクトマーケティング)
今月初めから配本が始まりました「World Plants Report ex JAPAN」
総合監修が藤川史雄氏、こちらのブログをご覧の方には言わずと知れたティランジア、ケープバルブなどの第一人者でありコアな植物を扱うSPECIES NURSERY代表、編集及び写真撮影を某アクア雑誌(私もかつてお世話になりました)の編集を経て熱帯魚・爬虫類関連書籍なども多く手掛ける大美賀隆氏、このお二人がタッグを組んで構想から実に8年の歳月を掛けて発行された内容の濃ーい本です。オールカラー、全編英訳付きのかつてない充実仕様。

もう表紙からしてワクワクです。お好きな方には堪らない原生地の群生写真。
現地写真はそれだけで栽培の参考としての史料価値があります。現地の陽射しや風の匂いまでも写り込んでいるかのようなライブ感、周りの風景から推測できる気候、土壌の構成や傍の植生が全て栽培のヒントになります。
序文のお二方の弁によると「珍奇植物というジャンルが植物好きに知られるようになって久しいものの、なかなか満足できる本が日本にはない......ならば自分たちで、ということで完成したのが本書である。掲載した植物はジャンルの垣根を超えて多種だが、制作サイドが好きな植物を集めたというのが正直なところ。」
と、マニアックなお二人が選んだお好きな植物の中に、私の愛するハオルチアもセレクトされており...僭越ながら執筆に参加致しました。
本のコンセプト的に、好きな植物について好きに書いてくださいという実に素晴らしいオファーを頂き、ハオルチアのページの全文を心置きなくかつてこちらのブログで好き放題語っていたそのままに書かせていただきました。
ハオルチアという植物について歴史~生態~分類まで、主に原種についてのあれこれ、栽培について、お役立ち資料も。古くからの趣味家仲間の協力も得て読み応えあるページになっていると思います(自画自賛)。
ハオルチアのトップページはこんな感じ(一部加工あり)。

主に原種を集めた(園芸種ももちろんあります)写真ページも数ページ。

ハオルチア以外のコンテンツは、メインの原生地紀行が何よりの目玉ですが、
・ブラジル原生地紀行2編
・ボルネオ原生地紀行
・ケープバルブ
・コノフィツム
・ブセファランドラ
・達人訪問(サボテンからベゴニアまで)
・熱帯雨林植物
等々...といずれもさらっとは読み流せない、秋の夜長(まだ夏だよ!)にぴったりの濃厚な内容と垂涎の原生地&栽培植物の写真てんこ盛りとなっています。
自分が栽培していない種類の植物の項もとても興味深く読めました、植物好きの貴方の本棚には是非!と自信を持ってお勧めできる一冊です。
詳細は、
発行元のページ→ World Plants Report ex JAPAN
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Twitter→@WPRexJP
等でどうぞ。(Amazonや楽天ブックスは8月8日現在品切れになっているようです。)
関連植物等を扱うショップやイベントでも購入できます。
ご連絡
ご連絡他
御無沙汰しております、未曽有のバイオハザードの中、皆様のご無事を祈りつつの久々の更新です。
まず私信的なご連絡です。
「銀華蓮」↓ H. cymbiformis v. umbraticola f. variegata の件でメールフォームからお問い合わせ頂いた方、お返事をメールにてお送りしています。
’infoアットマークhaworthia.jp’よりご返信していますが、独自ドメインのため自動的に迷惑メールフォルダへ入ったり、サーバーでブロックされている場合があります。メールが見付からない場合はご連絡ください。

「銀華蓮」については複数の方から分譲のお問い合わせをいただいておりますが、未だに繁殖できていません。
実は一度だけ仔が出たのですが、下葉の中に新芽が出てしまい、葉を切開して出易くしてやったのですが真っ白の子で育ちませんでした。
糊斑のハオルチアは胴切りや葉挿しでの糊斑の仔が出る率はほぼゼロに近いので、自然な子吹きを待つしかなく、また「銀華蓮」は非常に根が弱く、性質も弱いようで未だに仔が採れません。
繁殖出来ましたらこちらでお知らせしますので、タイミング良く記事を見られた場合はお問い合わせください。
ヤフオクに出品する場合もございます。
*****************************
いち早く緊急事態宣言が発令された地域で、それ以前より外出自粛中(元々引き籠りです・笑)ですが、園芸作業には最適なので植え替えや受粉作業などのんびり進めています。
楽しみにしていたイベント類も中止や延期で残念ですが、それどころではないご時世です。
明けない夜はないので、自分と自分の大切な人を守ることを第一に、当分頑張って引き籠って過ごしましょう。
(と言っても仕事は普通にしております、業界的に休業できないので…)
皆様どうぞお気をつけてお過ごしください!
***********************************
(2020年5月10日追記)
コメント欄からご質問を頂きましたが非公開コメントでしたのでこちらでお返事を。
糊斑のハオルチアの実生について。当方の経験上のみからのお返事です。
花は上がりますが、花茎も色素が少なく大体弱弱しく柔らかく、開花前に折れてしまったりへたってしまって開花まで至らないものが多いです。
開花した場合は雌蕊に他の株の花粉を受粉させれば結実しますが、シイナ(中身がないぺったんこ+小さく発芽能力がない種子)になる事が殆どです。
発芽能力のある充実した種子が取れた場合、実生すると発芽しますが、これまた真っ白や色素が激少の苗が多く、ほぼ育ちません。ごくたまに斑入り苗が育つ場合があります。
実生はあまりやらないので、乏しい経験からの回答になりますが以上です。
まず私信的なご連絡です。
「銀華蓮」↓ H. cymbiformis v. umbraticola f. variegata の件でメールフォームからお問い合わせ頂いた方、お返事をメールにてお送りしています。
’infoアットマークhaworthia.jp’よりご返信していますが、独自ドメインのため自動的に迷惑メールフォルダへ入ったり、サーバーでブロックされている場合があります。メールが見付からない場合はご連絡ください。

「銀華蓮」については複数の方から分譲のお問い合わせをいただいておりますが、未だに繁殖できていません。
実は一度だけ仔が出たのですが、下葉の中に新芽が出てしまい、葉を切開して出易くしてやったのですが真っ白の子で育ちませんでした。
糊斑のハオルチアは胴切りや葉挿しでの糊斑の仔が出る率はほぼゼロに近いので、自然な子吹きを待つしかなく、また「銀華蓮」は非常に根が弱く、性質も弱いようで未だに仔が採れません。
繁殖出来ましたらこちらでお知らせしますので、タイミング良く記事を見られた場合はお問い合わせください。
ヤフオクに出品する場合もございます。
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いち早く緊急事態宣言が発令された地域で、それ以前より外出自粛中(元々引き籠りです・笑)ですが、園芸作業には最適なので植え替えや受粉作業などのんびり進めています。
楽しみにしていたイベント類も中止や延期で残念ですが、それどころではないご時世です。
明けない夜はないので、自分と自分の大切な人を守ることを第一に、当分頑張って引き籠って過ごしましょう。
(と言っても仕事は普通にしております、業界的に休業できないので…)
皆様どうぞお気をつけてお過ごしください!
***********************************
(2020年5月10日追記)
コメント欄からご質問を頂きましたが非公開コメントでしたのでこちらでお返事を。
糊斑のハオルチアの実生について。当方の経験上のみからのお返事です。
花は上がりますが、花茎も色素が少なく大体弱弱しく柔らかく、開花前に折れてしまったりへたってしまって開花まで至らないものが多いです。
開花した場合は雌蕊に他の株の花粉を受粉させれば結実しますが、シイナ(中身がないぺったんこ+小さく発芽能力がない種子)になる事が殆どです。
発芽能力のある充実した種子が取れた場合、実生すると発芽しますが、これまた真っ白や色素が激少の苗が多く、ほぼ育ちません。ごくたまに斑入り苗が育つ場合があります。
実生はあまりやらないので、乏しい経験からの回答になりますが以上です。
謹賀新年2020
新年あけましておめでとうございます。
昨年10月15日でサイト開設から16年、現在17年目に入っています。
一昨年から植物に手が掛けられる余力が激減したのもあり、ブログの更新はほぼ停滞していますが中の人は元気です。
アクセスは未だにコンスタントにあり、過去記事を読んでいただいている方もいらっしゃるようでありがとうございます。
ブログの時代はもう終わったなーと思いもしつつ、爬虫類ブログの方でも最近書いたのですが、ネット上に溢れる栽培(飼育)情報や動植物それぞれについての情報が、SNSがメインになり一時的かつ情報が細切れで詳細がないものが多く、「なんとかの育て方」のようなキューレーションサイトは実際ほぼあてにならず、他人のUPした情報を寄せ集めるだけのサイトが検索トップに上がって来たりで、実際にその動植物を育てている立場からの記事となるので、生の情報としてはブログやサイトの方が価値が高いのかなと思ったりもする訳です。
1記事書くのに小一時間~数時間掛かったりもするので、余裕がないと更新も難しいのですが、とりあえずはブログとサイトが消えないように、余裕が出来たらまた時々更新出来たらいいなぁと思っています。
引き続き2020年もよろしくお願い致します。

お正月休みで少々時間がありましたので、ヤフオク出品しています。
出品中
ハオルチアと球根多肉、30点ちょっと。終了は1月5日(日)21時~22時です。
何かお目に留まりましたらよろしくどうぞ~
昨年10月15日でサイト開設から16年、現在17年目に入っています。
一昨年から植物に手が掛けられる余力が激減したのもあり、ブログの更新はほぼ停滞していますが中の人は元気です。
アクセスは未だにコンスタントにあり、過去記事を読んでいただいている方もいらっしゃるようでありがとうございます。
ブログの時代はもう終わったなーと思いもしつつ、爬虫類ブログの方でも最近書いたのですが、ネット上に溢れる栽培(飼育)情報や動植物それぞれについての情報が、SNSがメインになり一時的かつ情報が細切れで詳細がないものが多く、「なんとかの育て方」のようなキューレーションサイトは実際ほぼあてにならず、他人のUPした情報を寄せ集めるだけのサイトが検索トップに上がって来たりで、実際にその動植物を育てている立場からの記事となるので、生の情報としてはブログやサイトの方が価値が高いのかなと思ったりもする訳です。
1記事書くのに小一時間~数時間掛かったりもするので、余裕がないと更新も難しいのですが、とりあえずはブログとサイトが消えないように、余裕が出来たらまた時々更新出来たらいいなぁと思っています。
引き続き2020年もよろしくお願い致します。

お正月休みで少々時間がありましたので、ヤフオク出品しています。
出品中
ハオルチアと球根多肉、30点ちょっと。終了は1月5日(日)21時~22時です。
何かお目に留まりましたらよろしくどうぞ~
How to 胴切り
何のひねりもないタイトル、胴切りのやり方を教えてくださいとの依頼があったので。
昔このブログのどこかに書いた記憶はあるのだが、検索しても出て来ないので多分何かの記事の一部として適当に書いたんだろうなと…。掘り返そうとしてみたけれど記事数が多くて断念。
という訳で、先程胴切りしつつ写真を撮って来たのでぬるーく当方のやり方を解説。
本日の被害者、ズールブロン産ゴルドニアナ。斬るつもりでちょっと前から準備していたのでコンディションが整っている。
ピントが変なところに合っているがこれでOK。土がポイント。

【胴切りに必要なもの】
・胴切り繁殖したい株
・切断するための道具:当方では糸、60番のミシン糸愛用、ナイロンもしくは木綿どちらでも。ナイロンの方が葉の間の根元まで入れる時に滑りが良い、が肉質が硬い株だと引いた時に伸びて切れる場合もあるので番手や素材は自分の使い易いものを。
その他、人により細い銅線、テグス、刃物など色々使用・併用。私は色々やった結果、ミシン糸に落ち着いた。
2.5号鉢サイズの株を切るには50cm程度の糸の長さが扱い易いが、これもお好みで。短か過ぎると握る部分が少なく力が入らない。指先で糸を摘まんで引っ張るのではなく、手でしっかり握って引いた方が綺麗に切れるので長めの糸が良い。
・ピンセット:先が細いもの。先が平べったい切手用があれば尚良し。
【事前準備】
葉があまりにかっちりと詰まってしまっていると糸が入りづらく、結果葉の途中を切ってしまったり成長点を斜めに切ってバラバラにしてしまったりするので、良く詰まった綺麗に出来た株より微妙に徒長した株の方が切り易い。
そのため、葉の間に糸が入らないくらい詰まっている株は事前に1週間程陰置きして、ちょっと伸びたかも?という位に徒長させておくとbetter、しかしやり過ぎないように。
植え替え直後の根が落ちついていない株は胴切りはやめた方が良い、根からの水分が上がらず胴切りした下半分が体力不足で立ち直れず子株が出る前に枯れてしまうことがある。
深植えの株に糸を入れても糸が水平に引けないため、斜めに切ってしまう事故が起こり易いので、あまりに深植えの場合は株を引き上げておく。上の画像は深めに植わっていた株を鉢を叩いて土を緩め、株を握って持ち上げた後。
【胴切り】

切りたいラインに糸を掛ける。ぐるっと一周、株の大きさと葉数によるが、葉を円周状の層として見た場合の、最低でも下から2層目と3層目の間に糸を入れるのがお勧め。
胴切りした後の下半分に残す葉の数が少な過ぎると出て来た子を成長させるための養分が少なくなるし、胴切りに失敗して葉を傷つけてしまっても駄目になった葉を取り除いてもまだ1層分の余裕がある。
2層残せれば1層目と2層目の間からも子株が出る場合があり、一度収穫した後に上の層の葉を取り除けばまたそこから子株が出るのも期待できる。

ピンセットで糸を摘まんで出来るだけ葉と葉の間の奥に糸を押し込む。周りの葉をピンセットで傷付けないようにそっと。
糸を入れ終わったら、糸の両端を持ってクロスさせ、右から来た糸を左手、左から来た糸を右手で持ち、少しずつ引きながら、糸を葉の付け根に滑らせて芯の傍まで入れる。
糸が完全に葉の付け根をぐるっと巻いた感触(それ以上引いても糸に余裕がなく突っ張る)があったら、後は糸を上に引かないよう、左右を水平に保ったまま力を入れてぐぐっと引く、とこうなる。

少し葉が切れてしまって薄皮などが残っていたら、ピンセットで取り除く。
子株は葉の付いていた跡から出るので障害物はない方がスムーズに子が出て来る。
葉の間に土が入っていた場合こんな風になるので洗い流す。

切り飛ばした上半分も、同じく葉の跡から根が出るのでそのままより葉を数枚取り除いた方が発根が早い。
外した葉は葉挿しに。

【胴切り後】
下半分は切り口を乾燥させて、その後は切る前と同じように管理を。水遣りは切る前と同じで問題なし。
上半分は普段の根なし掻き仔の扱いと同じように。
個人でやり方が違うと思うので、切り口を乾燥させる/させない、消毒する/しない、発根剤を使用する/しないはお好みで。
清潔な土に植え付け、暫くは乾燥気味に管理。発根の兆しが見えてきたら通常通りの潅水再開、発根前に葉が萎れて来たら潅水して土を湿らすか霧吹きなどで湿度を上げる。この辺りもそれぞれの通常のやり方と同様で。
消毒剤でコーティングしない場合(私はしない)切り口にカビが生える場合があるので私は発根前はたまに持ち上げてチェックしている。カビは最悪全部が腐る場合もあるが、土が清潔ならあまり発生しない。あとうっかり発根していた根を折ったりするので気にならない場合は触らない方が吉かも…。
こんな感じで、胴切りした時期と株の種類によるが早いもの(時期)なら1週間程度、遅ければ1ヶ月ほど掛かって下半分の切り口からカルスが発生し、子株へと変化する。
上半分の発根は掻き仔より遅めな場合が多いように思う、半年位へそを曲げることもあるのでのんびりお待ちを(笑)
*********************************************
なお、上記を参考にして胴切りしたが失敗した!には責任持てません。
胴切り繁殖は手っ取り早い栄養繁殖で慣れればそう失敗もないけれど、大手術ではあるので勿論リスクもあります。1株しかない株なら尚更殖やしたいですが駄目になるリスクもご勘案下さい。
また、胴切りで殖やしたい代表でもある斑入り株についてですが、基本「糊斑」は胴切りで親と同じ糊斑の仔は殆ど採れません。
色素のある層の構成の具合でなかなか糊斑がそのまま再生して出て来る事はなく、全斑(色素がなく自力生存不可能)か、斑がない緑の子株が出ることが殆どです。体感では糊斑の再生率は10%以下です。たまーに出ることがあるかな程度、ほぼ胴切りしても無駄です、上半分の発根が叶わず結局上下ともに駄目にしてしまったことも。実は白蛇伝ですが。勿体ない(笑)
*縞斑等の株から殆ど色素がなくなって白(黄色)くなった株、一部緑の筋が表面に残っているだけの株は「糊斑」ではありません。
また、糊斑でなくても綺麗な斑が取れる確率はそんなに高くないので、斑入りの胴切りはギャンブル性が高く、良い子が採れた時の喜びはひとしおで尚更楽しいと言えましょう…あれ?(笑)
以上、当方の胴切りのやり方でした。ご参考になれば。
昔このブログのどこかに書いた記憶はあるのだが、検索しても出て来ないので多分何かの記事の一部として適当に書いたんだろうなと…。掘り返そうとしてみたけれど記事数が多くて断念。
という訳で、先程胴切りしつつ写真を撮って来たのでぬるーく当方のやり方を解説。
本日の被害者、ズールブロン産ゴルドニアナ。斬るつもりでちょっと前から準備していたのでコンディションが整っている。
ピントが変なところに合っているがこれでOK。土がポイント。

【胴切りに必要なもの】
・胴切り繁殖したい株
・切断するための道具:当方では糸、60番のミシン糸愛用、ナイロンもしくは木綿どちらでも。ナイロンの方が葉の間の根元まで入れる時に滑りが良い、が肉質が硬い株だと引いた時に伸びて切れる場合もあるので番手や素材は自分の使い易いものを。
その他、人により細い銅線、テグス、刃物など色々使用・併用。私は色々やった結果、ミシン糸に落ち着いた。
2.5号鉢サイズの株を切るには50cm程度の糸の長さが扱い易いが、これもお好みで。短か過ぎると握る部分が少なく力が入らない。指先で糸を摘まんで引っ張るのではなく、手でしっかり握って引いた方が綺麗に切れるので長めの糸が良い。
・ピンセット:先が細いもの。先が平べったい切手用があれば尚良し。
【事前準備】
葉があまりにかっちりと詰まってしまっていると糸が入りづらく、結果葉の途中を切ってしまったり成長点を斜めに切ってバラバラにしてしまったりするので、良く詰まった綺麗に出来た株より微妙に徒長した株の方が切り易い。
そのため、葉の間に糸が入らないくらい詰まっている株は事前に1週間程陰置きして、ちょっと伸びたかも?という位に徒長させておくとbetter、しかしやり過ぎないように。
植え替え直後の根が落ちついていない株は胴切りはやめた方が良い、根からの水分が上がらず胴切りした下半分が体力不足で立ち直れず子株が出る前に枯れてしまうことがある。
深植えの株に糸を入れても糸が水平に引けないため、斜めに切ってしまう事故が起こり易いので、あまりに深植えの場合は株を引き上げておく。上の画像は深めに植わっていた株を鉢を叩いて土を緩め、株を握って持ち上げた後。
【胴切り】

切りたいラインに糸を掛ける。ぐるっと一周、株の大きさと葉数によるが、葉を円周状の層として見た場合の、最低でも下から2層目と3層目の間に糸を入れるのがお勧め。
胴切りした後の下半分に残す葉の数が少な過ぎると出て来た子を成長させるための養分が少なくなるし、胴切りに失敗して葉を傷つけてしまっても駄目になった葉を取り除いてもまだ1層分の余裕がある。
2層残せれば1層目と2層目の間からも子株が出る場合があり、一度収穫した後に上の層の葉を取り除けばまたそこから子株が出るのも期待できる。

ピンセットで糸を摘まんで出来るだけ葉と葉の間の奥に糸を押し込む。周りの葉をピンセットで傷付けないようにそっと。
糸を入れ終わったら、糸の両端を持ってクロスさせ、右から来た糸を左手、左から来た糸を右手で持ち、少しずつ引きながら、糸を葉の付け根に滑らせて芯の傍まで入れる。
糸が完全に葉の付け根をぐるっと巻いた感触(それ以上引いても糸に余裕がなく突っ張る)があったら、後は糸を上に引かないよう、左右を水平に保ったまま力を入れてぐぐっと引く、とこうなる。

少し葉が切れてしまって薄皮などが残っていたら、ピンセットで取り除く。
子株は葉の付いていた跡から出るので障害物はない方がスムーズに子が出て来る。
葉の間に土が入っていた場合こんな風になるので洗い流す。

切り飛ばした上半分も、同じく葉の跡から根が出るのでそのままより葉を数枚取り除いた方が発根が早い。
外した葉は葉挿しに。

【胴切り後】
下半分は切り口を乾燥させて、その後は切る前と同じように管理を。水遣りは切る前と同じで問題なし。
上半分は普段の根なし掻き仔の扱いと同じように。
個人でやり方が違うと思うので、切り口を乾燥させる/させない、消毒する/しない、発根剤を使用する/しないはお好みで。
清潔な土に植え付け、暫くは乾燥気味に管理。発根の兆しが見えてきたら通常通りの潅水再開、発根前に葉が萎れて来たら潅水して土を湿らすか霧吹きなどで湿度を上げる。この辺りもそれぞれの通常のやり方と同様で。
消毒剤でコーティングしない場合(私はしない)切り口にカビが生える場合があるので私は発根前はたまに持ち上げてチェックしている。カビは最悪全部が腐る場合もあるが、土が清潔ならあまり発生しない。あとうっかり発根していた根を折ったりするので気にならない場合は触らない方が吉かも…。
こんな感じで、胴切りした時期と株の種類によるが早いもの(時期)なら1週間程度、遅ければ1ヶ月ほど掛かって下半分の切り口からカルスが発生し、子株へと変化する。
上半分の発根は掻き仔より遅めな場合が多いように思う、半年位へそを曲げることもあるのでのんびりお待ちを(笑)
*********************************************
なお、上記を参考にして胴切りしたが失敗した!には責任持てません。
胴切り繁殖は手っ取り早い栄養繁殖で慣れればそう失敗もないけれど、大手術ではあるので勿論リスクもあります。1株しかない株なら尚更殖やしたいですが駄目になるリスクもご勘案下さい。
また、胴切りで殖やしたい代表でもある斑入り株についてですが、基本「糊斑」は胴切りで親と同じ糊斑の仔は殆ど採れません。
色素のある層の構成の具合でなかなか糊斑がそのまま再生して出て来る事はなく、全斑(色素がなく自力生存不可能)か、斑がない緑の子株が出ることが殆どです。体感では糊斑の再生率は10%以下です。たまーに出ることがあるかな程度、ほぼ胴切りしても無駄です、上半分の発根が叶わず結局上下ともに駄目にしてしまったことも。実は白蛇伝ですが。勿体ない(笑)
*縞斑等の株から殆ど色素がなくなって白(黄色)くなった株、一部緑の筋が表面に残っているだけの株は「糊斑」ではありません。
また、糊斑でなくても綺麗な斑が取れる確率はそんなに高くないので、斑入りの胴切りはギャンブル性が高く、良い子が採れた時の喜びはひとしおで尚更楽しいと言えましょう…あれ?(笑)
以上、当方の胴切りのやり方でした。ご参考になれば。