生きながらブルースに葬られ
タイトルはジャニス・ジョップリンの曲のひとつだが。
ちょっと疲れたのでベッドにうつ伏せになって休んでいた。
バカでも可愛い愛猫は、私以外の人間が横になっていると遠慮なく踏んで歩く。来客でも初対面の人でも関係ない。
だが、私の場合はたとえ布団を被っていても、前足で中身を探って確かめつつ、決して踏まないように越えていく。気を遣っているのかなんだかは知らない。種が違うのでそこまで理解し合っていない。
私のベッドの枕の周りには、読みかけの本、読了した本(本棚に入れろよ)これから読むつもりの本(同じく)が山のように積んである。あまり積み上げると雪崩で埋まるので山はいくつかある。
さて、その中でうつ伏せになっていた私に、ネコ語で彼が話しかけるのだが、何しろ種が違うので良く分からない。
「うにゃー」
『はい?何でしょう?』
「あにゃにゃにゃぎょー」
『はいはいそれが?」
「うぐるぐるぐるぎにゃー」
『うんうん』
「ななななななうみゃー」
『・・・・・・』
段々眠くなってきたので私は返事をしなくなったが、それでもしばらく話し掛けてきていた。
ずっと無視し続けていると。一緒に暮らしてこれまで9年近く、私を踏んだことのなかった彼が背中に乗ってきた。驚いたが何をするのだろうとちょっと期待していると。
おもむろに前足を周りの本の山に伸ばし、砂を掛けるように私に向かって崩し始めたのだ。
左右から本を崩して飼い主を半ば埋めると、満足したように立ち去っていった。
その時私の脳裏には思わずタイトルの曲が流れたのだった。
・・・生きながら猫に葬られ…?(ーー;
ちなみに猫科の動物は、食べ掛けの獲物を埋める習性がある…。
今年の始め頃のラウイ。

ちょっと疲れたのでベッドにうつ伏せになって休んでいた。
バカでも可愛い愛猫は、私以外の人間が横になっていると遠慮なく踏んで歩く。来客でも初対面の人でも関係ない。
だが、私の場合はたとえ布団を被っていても、前足で中身を探って確かめつつ、決して踏まないように越えていく。気を遣っているのかなんだかは知らない。種が違うのでそこまで理解し合っていない。
私のベッドの枕の周りには、読みかけの本、読了した本(本棚に入れろよ)これから読むつもりの本(同じく)が山のように積んである。あまり積み上げると雪崩で埋まるので山はいくつかある。
さて、その中でうつ伏せになっていた私に、ネコ語で彼が話しかけるのだが、何しろ種が違うので良く分からない。
「うにゃー」
『はい?何でしょう?』
「あにゃにゃにゃぎょー」
『はいはいそれが?」
「うぐるぐるぐるぎにゃー」
『うんうん』
「ななななななうみゃー」
『・・・・・・』
段々眠くなってきたので私は返事をしなくなったが、それでもしばらく話し掛けてきていた。
ずっと無視し続けていると。一緒に暮らしてこれまで9年近く、私を踏んだことのなかった彼が背中に乗ってきた。驚いたが何をするのだろうとちょっと期待していると。
おもむろに前足を周りの本の山に伸ばし、砂を掛けるように私に向かって崩し始めたのだ。
左右から本を崩して飼い主を半ば埋めると、満足したように立ち去っていった。
その時私の脳裏には思わずタイトルの曲が流れたのだった。
・・・生きながら猫に葬られ…?(ーー;
ちなみに猫科の動物は、食べ掛けの獲物を埋める習性がある…。
今年の始め頃のラウイ。

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