ホワイトヘディア・ビフォリアもしくは一属一種 

読み方が微妙だが、学名「Whiteheadia bifolia」という球根多肉。和名も英名もない一属一種(だった)のレアバルブ。
ちょっと前までは京都植物園にしかないとかいう話だったが、最近は栽培されている方もちらほら。

こちらは実生苗を初夏に頂いたもの。軟らかなラメ質の葉が1枚ずつ付いていた直径5~7mmくらいの球根。植え付けて動き出す間もなくあっという間に葉が枯れたが、ああそうこれ確か冬型だったと思い出して一安心。

2週間程前から2mm程度の芽が見え始め、今年の酷暑も超えてくれたようで復活。
今日はもうこの位まで育っていた@2.5号ミニ懸崖鉢。

Whiteheadia bifolia

ホワイトヘッディア(ヘディア)/ウィテヘディアの両読みがあるようだが、多分この学名はカナダのMs. Whiteheadという方への献名と思われる。人名由来の際はラテン語読みでなく元の言語の発音に準じる傾向があるのでホワイトヘディアで表記。Whiteはホワイトと発音しないがカタカナでは他に書きようがないよ。


まだそれぞれ1枚葉だが、ビフォリア=2方向に葉が出る、で葉は2枚。今季は2枚葉になってくれるかな?楽しみ。
親株の画像は⇒こちら&サブアダルトの画像はこちら(リンク先)。

Whiteheadia bifolia

幅広葉の球根は葉の出始めが一番キュート。

Whiteheadia bifolia


丸っこい二枚葉がびろんと広がる様子はマッソニアに良く似ている。
調べると遺伝子による根拠も明らかであるということで(ソース⇒Pacific Bulb Societyの記事)、2004年の記載でマッソニアに編入された模様。


個人的には動植物の「一属一種」は悠久の時を経て世界に同族は自分達だけ…という壮大かつ伝奇的なロマンを感じさせる大好物なのでそのままでいて欲しかった。
シゾバシス・イントリカータも一属一種とされていたがドリミアに編入されたし。あと一属一種の球根で手持ちはプセウドプロスペロ・フィルミフォリウム。こちらはシラーから分離して別種とされたので当面一人で居てくれるかな。

小型着生蘭の一属一種もあったが枯らしてしまった。ボタンウキクサも一属一種、以前睡蓮鉢でメダカの日よけに育てていたが2006年の特定外来生物指定になる前にゴミにした。まぁこれは世界で仲間は自分達だけ!というにはちょっとアレな繁殖力なのでロマンもへったくれもないが。
そう考えると、一属一種=近縁種が居ないということは、環境に合わせて違った変異を起こし、生き残る為の遺伝子のバリエーションを発生させる必要がないほど十分に強健だとも取れるのかも?シゾバシスも自家受粉で大量に種を付けるし。


とかなんとかどうでもいいことを書いてるけど要するに、可愛い&ツボな球根ありがとうございました、何とか無事です、というエントリーでした。


2010/11/11 Thu. 23:06 [edit]

Category: 球根・塊根多肉

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