いきなり咲いた(ゲチリス・ヴェルティシラータ) 

一部の球根多肉が好きでここ数年ぼちぼち集めている。

球根植物は花物植物と被る分が結構あって、所謂ケープバルブ(ざっくり言うと南ア産の球根)には園芸品種として固定され普通に安価で園芸店やホームセンターに出回っている品種もあり。

多肉植物カテゴリで「球根多肉」と扱われる物は花より葉や球根の姿が珍奇な物が殆ど。
私が集めているのもそういった物で、特に小型球根で葉がスパイラル状だったり毛が生えていたり妙な突起があったりと葉に特徴のあるものが中心。
巨大になる系のハエマンサス、葉がびろんと広がるマッソニアなどには余り食指が動かず。だって貴方達私がこよなく愛する2.5号鉢サイズに納まってくれないんですもの!(小型種好き)

もちろん花には基本興味がなく、咲いたらまぁ余禄という感じ、種が採れたらラッキー♪程度。


前置きが長くなったんですが。

ゲチリスをね、輸入したんですよ。
届いたのは先日もちょっと書いたけど極小サイズが殆ど。直径2mmとか、鼻息で飛んじゃいそうなサイズ。実際植え付ける時に一度落としたら何処へ行ったか見失う位。

その中にいくつか運良く開花サイズが引けたのがあって、輸送中に咲いたらしく枯れた花がくっついていた。この時期(現地ではこれから真夏)が開花期なんだねぇと思っていた。

数日前の夜に何気なく植え付け後の球根のトレイを見ていたら何か出ている。白い棒の先に紡錘形の白い物。先の尖った巨大な綿棒みたいな。蕾だった。

見ているうちに開いて来たような気がしたのだが、気のせいではなくそれから1時間もしないうちに満開に。

ゲチリス・ヴェルティシラータ(Gethyllis verticillata)

Gethyllis verticillata

あんまり華のない花です(笑)

Gethyllis verticillata

しかし柔らかい質感のシルクのような光沢の花弁は清楚。

Gethyllis verticillata

んでまぁ、花粉もぽふぽふと充実し、雌蘂もばっちり出ていたので開花後数時間待ってから受粉作業をしてみた。
※球根が未成熟だと生殖器官である雄蘂・雌蕊が揃わない時もある。

Gethyllis verticillata

軸が黄色っぽいのが雌蘂。
ピンセットで花粉を摘んでこれでもかと柱頭に振り掛けておいたがさて結果はいかに。


花には興味がないとか言うてて何だが、せっかく咲いてくれたのでお披露目を。どっちにしろ今葉っぱないし。

この種は球根からちょっと上部分の茎に当たる部分は白地にオリーブグリーン~紫色っぽい茶色の斑点が出て、その途中に先がギザギザになった、ティアラのようなもしくは趣味の悪いエリザベスカラーのような紫のヒラヒラが付き、やっとその上に出る細い葉は先がくるくるスクリュー状になるという豪華絢爛な葉芸を見せてくれる品種。
(参考画像⇒Pacific Bulb Societyのゲチリスのページ、下から2番目の品種)

その分花が地味なんだろうかねぇ。

年内にあと1便、もしかしたら2便(多分年明けだな)、球根輸入便が届くはず。今年はタマ好きが加速した一年でした。
種も大分蒔いたけど成績激悪、赤点レベル。来年また頑張りましょう。


2010/12/24 Fri. 17:02 [edit]

Category: 球根・塊根多肉

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