混じり抜き 

以前にも何度かこちらで書いたが、「混じり抜き」とは熱帯魚用語で沢山入荷する同種魚の中に何故かこっそり混じっている主にレアな別種を目敏く見付けて引っこ抜く(買う)ことを指す。

大体そういう魚は東南アジアや南米あたりからやって来ていて、ワイルドだとガサっと捕獲して送られて来るので同生息域に居る別種が混じったりするらしい。

で、本題に戻るがハオルチアの場合、原産地から山採りすることは現在禁止されていて学術目的の限られた個体数の捕獲もとい採集が許可されるのみで、おおこの品種は見たことないぞ新種だ何か分からんsp.だ!ってのが日本に入って来て個人レベルに流通することはほぼない。
ないのだが、同種を大量に輸入すると、ぼちぼち個体差の大きな物とか斑入りとかちょっと変異のある個体とかが混じっていることもあり、そういう個体が見付かると混じり抜き気分で選抜してニヤニヤするのも輸入の楽しみでもある。

昨年輸入した一見何の変哲もないディルシアナ。

Haworthia dielsiana Driefontein, West of Somerset East
早く太らせようと甘甘にしていたら徒長した。

Haworthia dielsiana

寄って見ると…

Haworthia dielsiana

以前見付けたMgwali産の筋窓入りクーペリーv.トルンカータ↓ (サイトのページはこちら
オブツーサ変異個体

と同じ感じのハゲ窓入り。上の個体も入手時は単頭で4~5cm程度の小さな苗だった。葉の数枚に筋状に緑色の皮膚が削り取ったように無い部分があり、透明窓になっているのを変だなと思って観察しているうちにほぼ全部の葉に筋窓が入るようになり、子株にも同じ特徴が出たので固定しているのが分かった。

今回のこれも上から見ると本当に普通~のオブツーサというかピリフェラというか。

Haworthia dielsiana

しかし同クローンで2株あり、どちらにも同じ特徴が出ているのでこれも固定していると思われる。

Haworthia dielsiana

この手の筋状ハゲは他のピリフェラとスペックシーにも見付けているので、結構出易いものなのかも?
と言っても何百何千個体見た中の数株なので大した確率でもないか。

* * * * *

今年はハオルチア収集欲が減退していてほぼ輸入皆無。
球根やら塊根やらベンケイソウ科やらばかり。暑くなる前にどこかからとは思っているものの、どこのリストもあんまり食指が動きません。

さて園芸作業夜の部に入ります。毟って来たあれこれを挿さないと。


2011/05/03 Tue. 20:18 [edit]

Category: 多肉植物(ハオルチア)

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