高橋克彦 

前々から読もう読もうと思いつつ、文庫本で上下巻合計1000ページ超のボリュームなのでなかなか手が出ないでいた「あやかし」by高橋克彦。
明日読もうと決めて昨日購入。

本は何でも初読は一度読み始めると最後まで一気に続けて読まないと気が済まないので、纏まった時間がないと徹夜で仕事に行く羽目に。
以前(漫画だが)ONE PIECE当時30巻ちょっとを大人買いしてしまい、深夜読み始めたため徹夜した大馬鹿者である。

今日は休暇のため朝から読書のみすることに決めて、ひっくり返ってにょろにょろしながら読んでいたら昼過ぎに読み終わってしまった。
途中でダレずに一気読み可。東北の伝承と月と宇宙人とドラキュラと書くとアレだが練られて読みやすいSF大作。長さを感じさせない。

高橋克彦は「記憶」シリーズが特に気に入りで何度も読み返しているが「蒼い記憶」の文庫が何故か行方不明。毛玉に粗相をされて処分したようなおぼろげな記憶が(--;読みたかったので再度購入。

「記憶」シリーズは人間の記憶のあやふやさ、忘れていた記憶の闇に潜む秘密などがテーマだが、そう言えば私にもないはずの記憶がある。

今はもう建て替えられて昔の面影はない母の実家。古い大きな農家で私が小さい子供の頃はまだ庭で牛が飼われていたり、土蔵が残っていたり、煉瓦造りの納屋には大きな蛇が住んでいて主と呼ばれていたりした。

黒光りする梯子のような木の階段を上った二階には蚕部屋があり、窓は内障子が付いていて直射日光が入らず、部屋全体がオレンジ色の光で満たされていたように覚えている。蚕を育てるための台がずらっと並び、訪れる度に覗いていたのだが、なんとなく薄ら怖いような気がしていた。

が、大人になってから母に聞くと母の実家では私が生まれるずっと前、と言うか母が若い頃に既に養蚕は止めていたので私が蚕部屋を見たはずはないと言う。何かの弾みで聞き齧った話で実際見たような気になり、記憶を捏造したのだろうか?それにしては余りにも細部まで克明に覚えているのだ。部屋の雰囲気、色、空気の匂い、養蚕台の木の感触まで…。


園芸はちょっとお休み中。体調の都合で余り手が掛けられないので夏越しが心配。ハオルチアを始めて初めての断水の夏。結果やいかに?

ゲラルディ錦。
Haworthia


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2006/08/01 Tue. 23:59 [edit]

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