ご報告
生還の際の記事はまだアンフィニの写真を見るのがつらいので畳みました。アンフィニが頑張った記録なので消さずに残しておきます。
入院の際、無事退院の際、暖かい励ましとお気遣い頂いた皆様、こんな結果になりましたが心より感謝しております。
飼い主からと、アンフィニに代わってお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
ここからはまた畳んでおきます。ご心配頂いた皆様へのご報告と、何があったかの飼い主の記録ですので、ペットを亡くされた経験のある方等はしんどいもしれませんので開かないで下さい。
2日も自力で餌を捕まえて食べ、元気にケージ内を走り回っていた。
退院当日の夜はケージの床で寝ていたのが2日の夜はいつも通りバスキングライトに飛び乗って前と変わらない寝相で寝ていた。
ああ、普段通りの生活に戻ったなと安心していた。
3日の夕方、仕事から帰るといつも通りバスキングライトの下で飼い主の帰りを待っていて、〆て置いておいた餌は食べていなかったので片付けた。後で餌をやることにする。
家事を済ませ、様子を見にきたら大きく口を開けてアゴをかくかくさせる、あくびのような動作を数回繰り返していた。これは時々やっているしサイファもする動作なので回数が多いな?とは思ったが、喉を手術したばかりなので違和感があるのかも?と思うだけだった。
この時点で何らかの異変が始まっていたのかも知れない。
それから5分ほどしてもう一度ケージを見ると、いきなりケージの隅でうつぶせでじっとしていて、反射的に異変を感じて掴み上げた時には息をしていなかった。
「ちょっと待って待ってどういうことー!」思わず叫んだ。
人工呼吸と心臓マッサージ。
口を大きく開けて体をのけぞらせるアンフィニ。
この間生還した時のように処置を続ける。
口の中を見るけれど何も詰まってはいない。
何度か反応するアンフィニ、でも段々反応が弱くなっていく。
動物病院に電話、診療時間を過ぎていたが先生がまだいらしたので指示を仰ぐ。
電話で指示を受けながら続けて心臓マッサージ、一度電話を切って更に続ける。
20分、処置を続けた。揺さぶったり叩いたり、手足を屈伸したり息を吹き込んだり心臓部分をマッサージしたり。また口を開けて体を突っ張ったがそれが最後だった。
諦めきれずそれからまた20分続けたが、もう反応はなかった。
先生に電話、ご報告、お礼を言って電話を切る。先生の声も沈んでいた。手術も成功して元気な状態で返して頂いたのに申し訳ない。沢山の動物と接する先生は何度も何度もこういう場面に立ち会っているんだろうな…。
諦めきれず、その後も何度か心臓マッサージしてみた。動かないのを確認しても何度も横たえたアンフィニを10分おきくらいに見に行くが、もちろんそのまま。
鮮やかに発色して赤と薄紫の模様が今までで一番綺麗。死んでいるのが信じられない。もしかしてまだ、と思って触ったり口を開けてみたりするが、やっぱり…。
夜遅くまで、どうしても諦めきれず時々様子を見ながら安置していたが静かに動かないまま。踏ん切りをつけて、日付が変わるちょっと前にケージから出して葬る準備をした。
手術も無事成功、前の日には全く普段と変わらない様子というより、当日も普通に走っていたし異変を起こす数分前には元気にふんばって糞までしていた。
置き餌は帰宅してすぐ取り除いて数も確認していたので、残っていたのを自分で食べて喉に詰まらせたということも決してない。
一体何が起こったのかわからない。
何か発作のようなものを起こしたとしか…。
解剖して調べて貰おうかとも思った。しかしそれで何か原因は分かるのかもしれないが(実際は殆ど分からないだろうと思う)、万が一分かったところでアンフィニは戻って来ないし頻繁に起こり得ることでもないので、これからの私の飼育の糧にもならないだろう。
そう思ってこのまま眠らせることにした。
今思えばうちに来た最初から月齢の割りに小さめの子だった。
その後も成長が遅く、しかしフトアゴの成長の個体差はとても激しいし、ゆっくりだが育っているのでそんな子なのだろうと思っていた。入院前にはかなり食べる量も増え、毎日体重が増えて体長も伸び、育っているのが見て取れたので安心していた矢先のことだった。
「育ちが遅い」という時点で既に何か問題のある個体だったのかもしれないが今となっては…。
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気に掛けて頂き、励ましや応援頂いた皆様、こんな結果になりお気持ちに応えられず申し訳ありません。
手術成功で退院し、元気な様子を見て、これからまた以前以上に元気になってどんどん育ち、立派なフトアゴになると思っていたのでまさかのことでした。飼い主も涙が出るというより、まだ呆然としています。
結果、またお心を痛めさせてしまうブログ記事になってしまいました。
アンフィニについては出来る限りのことをしたと思いますが、してもどうにもならない後悔もあります。
実際空になったケージを見てはメソメソして目が腫れちゃってますし(苦笑)
元の病変がプロである爬虫類も診られる獣医の先生が見ても症例のないことで、飼育環境の問題ではなかっただろうことで、エゴではありますが飼い主としてどうしようもなかった、出来る限りのことはしたと自分を慰めています。
後悔は今いる動物たちの世話に気をつけることでしか埋められないことだと思っています。
フトアゴヒゲカゲは原生地のオーストラリアでは野生個体は捕獲が禁じられているので、遠い昔に海外に出た少ない個体から延々ブリードが繰り返されて各地で繁殖された個体が現在流通しているもの。
色や形質を固定するための戻し交配などのブリードで血が濃くなり、体質が弱っているとも聞き、トカゲの中では一番腫瘍が出来やすいとのこと。
爬虫類は哺乳類・鳥類と違い、痛覚神経がないとされ、痛みを訴えることもない。体の表面も硬い皮膚や鱗に覆われていて内部の病変が分かりづらい。
幸いサイファは動物病院の先生お墨付きの健康体ですが、この辺やアンフィニのことを踏まえてこれからもこれまで以上に気をつけて飼育して行きます。
本当に皆様ありがとうございました。
アンフィニを忘れることはありませんがまたいつか、女の子のフトアゴを迎えたいと思っています。
以後、また能天気な飼育日記に戻りますので、ご愛顧のほどよろしくお願いします。
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2009/03/04 Wed. 12:11 [edit]
Category: フトアゴヒゲトカゲ
コメント
ありがとうございます
>akiさん&匿名の皆様
お気遣い、温かいお言葉ありがとうございました。
気持ちの整理のつもりで書いたのに、慰めていただいて
癒されております。
お蔭様で飼い主の立ち直りも早そうです。
また元気なトカゲーズをお見せできるよう頑張って飼育して
行きますのでよろしくお願いします。
…って植物ブログだったはずよねぇ、と今更でした(笑)
ごめんなさい
また、エレミヤさんが大変な思いをされているときに気付くのが遅かった私です。
ごめんなさい。
退院して、いつものお家で安心してご飯もたべて、走って、最期はエレミヤさんの手の温もりを感じながら息を引き取ったアンちゃん
幸せです!!
そう思います!!
エレミヤさんも、
…
もう私 色々 書いたり消したりの繰り返しです
ごめんなさい
おそばにいたら
ぎゅーーってして
なでなでします!!
ぁ…
キモいって
言わないでください~
(;´д`)ノ まって…
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