サイト・ブログの画像等の著作権について
次は植物記事を書くつもりでしたが、少々目に余ることがありましたので書いておきます。
サイトを始めて12年、ブログも10年を超えます。その間ずっと留意して来たのは、マイナスなこと、ネガティブなこと、読む方が嫌な気分になることは極力避けようという一点でした。
せっかく来て頂いて貴重なお時間を拙ブログを読むことに使って頂いているのに、嫌な気分でブラウザを閉じて欲しくない、お、この植物いいな、とか、稚拙な文章ですがちょっとクスっと笑って頂いたり、何かしらポジティブな気持ち、楽しい気持ちをほんの少しでも感じて欲しいと思って書いて来ました。
今回は多少その自分ルールから外れます。内容はタイトルの通りですのでご興味ない方はスルーでお願いします。
******************
言うまでもない事ですが、全ての著作物には著作権があります、ネット上の誰でも手軽に触れられるものにも全て存在します。著作権が放棄されたりフリー素材として使用可能な物も多くありますが、基本は誰かの著作物=その人に全ての権利がある物です。使用する権利、勝手に使用されない権利、改変されない権利、ネットで公表する権利もその人だけの物です。
ブログで言えば、載せている自分で撮影した写真、自分で書いた文章、それはブログの持ち主に著作権があるものです。
写真を撮影し、文章を書き、ブログ上に発表した時点で自然発生する権利です。
昨年より、ハオルチア等を検索すると、私のブログの写真が別なサイトのコンテンツとしてヒットすることが時々ありました。私も気付いてはいたのですが、見付けた方から「画像を提供しているのですか?」と問い合わせも何度かあり、しっかり調べた所、とあるサイトに大量に使用されていることが判明しました。
そちらのサイトは複層構造になっており、インデックス的なページには参照元として元記事やブログ名が明記してありますが、下層に入ると参照元からダウンロードした画像を保存してあり、クリックしていくと最終的に表示されるのはその画像のみになるようになっていました。
著作権法で他人の著作物を自由に使用できる範囲が設定されています。
細かく色々ありますが、この場合に関わって来るのは「引用」です。
【著作権法第三十二条】
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
この場合で他人の画像を使用する場合、「研究その他の目的」と言う事になるのでしょうか?しかし引用の場合、本人の著作が主、引用部分が従でなければなりません。
例えば、ここにちょっと変わった顔のハオルチアがあり、同産地の物を他の方が持っていてブログで紹介されている、これは個体差の範囲内だろうか、それとも札違いだろうか?というようなケースで、自分の画像と、他の方の画像を典拠付きで並べて検討する、こういった場合には適用可能でしょうし、法的にも問題ないと思われます。そしてそのような場合でも、常識的な方は権利者に許可を取るものと思います。
しかし、件のサイトはネットから収集した他人の画像のみを紹介する事を主なコンテンツとしており、こちらには合致しません。また各ページにアフィリエイトが多数貼ってあり、研究目的とは個人的には思えません。
また、著作物を引用する場合、加工などは著作権者から許可された場合を除いて許されませんが(著作権法第二十条第二項)、サムネイルとして加工して使用する等の行為はこちらに抵触します。
ネット上の著作権についてはグレーな扱いになっているケースも多くあり、リンクを貼り、全ての借用画像がきちんと元ソースが分かる形で使用されている分には私も何も言うつもりはありません。しかしながら他人の画像を自サーバーに保存し、加工し、典拠を示さず表示させる方法を取っている以上、悪質な著作権侵害としか判断できませんでした。
連絡フォームはありますが、管理人の素性は一切分からず、ハンドルネームすらもなく、連絡フォームには削除依頼の項目がありますが削除を希望する場合は該当のページもしくは画像等こちらで指摘しないといけない旨書いてあります。何故被害を受けた側がそのような手間を掛けねばならないのか疑問にも思います。
多肉植物は多岐にわたり、品種名も混乱した物が多く、図鑑的なページがあるのは大変助かります。そう言った意図で作成されたサイトだと思いますが、それであれば自分で植物を得る、それが出来ないのであれば、著作権者に許可を取る、全ての画像が元ソースが分かるように明記する等、善意の対処を行うのが常識かつ道理ではないでしょうか?
私のサイトも図鑑的なコンセプトで作成しています。全ての植物は私が栽培している物、既に手放して手元にないものもありますが、その全てが撮影時点では植物自体を私が所有していたものです。被写体の植物はもちろん、ひとつひとつのコンテンツ、ページ、画像にも思い入れがありますし、ネット上で見かけても自分が撮影した画像はどれだけ大量になっても分かります。
他人に無断で使用されることは意図していませんし、著作権は放棄もしておらず、自由な使用許可も出しておりません。
私に限らず、植物ブログ等をやっている方は、植物を探し、購入し、心を砕いて栽培し、綺麗だ可愛い凄いと自分が感じるポイントや特徴が分かるように気を配って撮影し、自分の植物を見て欲しい!という楽しい気分で記事を書かれていると思います。
私のブログのリンク先、普段お付き合いのあるブロガーの方の画像も多数使用されています。勿論同様に先方サーバーに無断で保存され当該サイトのコンテンツとして表示されるようになっています。
自分は苦労をせず、他人の著作物(画像)を許可なく自サーバーに保存し、自サイトのコンテンツとして表示する、そういった行為は大袈裟かもしれませんが、著作権者の著作時の気持ちまで踏みにじる行為と思います。
一応リンクも貼られているしいいのでは?と抵抗のない方もあるかと思いますし、自分の記事にリンクが張られることが喜ばしい場合もあるかと思います。また、ネット上の画像など、見た瞬間にそれぞれの端末のキャッシュに保存されるのに権利を主張して意味があるの?という意見も聞きます。
しかし、基本的な手法が間違っている、アフィリエイトも多数貼ってある、そして侵害行為が実際に行われている以上、私は自分が大切に思っている物、心を砕いている物が剽窃されることを良しとしませんし、そういうサイトからリンクされても全く嬉しいとも思えません。
削除依頼を出し、現在私のブログ等からの無断使用の画像は殆ど削除されていますが、一部まだ残っています。
期限を切って削除をお願いしていますが、期限までに完了されない場合はしかるべき対処をする予定でおります。
「他人の褌で相撲を取る」 この言葉を実感した出来事でした。
(考えをまとめている間に相撲は褌でなくてまわしだよ!っていうのを見て和みましたw)

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改めて書くこともないと思い、サイト開設時より記載していませんでしたが、ブログの右カラムに画像等の無断使用を禁止する旨を入れました。
WWWの基本ルールとして、リンクについてはもちろん自由です。ブログトップ、各記事、画像への直リンも構いません(FC2の仕様で表示出来ない場合があるようです)。本体サイトについても同様です。
オークション等で当方から入手された植物を自分のブログで紹介してもいいですか?その際リンクを貼ってもいいですか?という丁寧なお問い合わせもよくいただきますが、私にことわりは必要ありませんし、嬉しい事ですのでこれまでと同じくご自由にどうぞ。
もちろんお知らせ頂ければもっと嬉しいです。
過去何度か、学校の教材として画像を利用したい、大学の研究の素材として利用したい、新聞に画像を使用させて欲しい、等の依頼がありすべて即答で、もちろん無償で使用許可しております。
上にも書きましたが、前もって打診され、正当な形で利用されるのであれば全く問題ないのです。他人の気持ちや権利、当たり前に尊重されるべきもの、そう言うものを無自覚に踏みにじる行為が許せないというだけです。
ややこしい事を書きましたし、心狭いんじゃない?と思われる向きもあるかと思います。
しかしながら長年、大切に思っている大好きな植物について、費用も時間も手間も掛けて楽しんで来ています。自分が良いと思ったものを手元に置き、それを紹介したい、ただそれだけのことですが、侵害されるのは心外ですので…ん?w
今後も同じスタンスでずっと続けて行くつもりです。
次回はいつも通りの記事でお送りする予定です。
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<2016年12月15日追記>
盗用されている画像の削除依頼に応じて貰えない状態が続いております。
また、別な所での盗用も確認できています。
対応していく手間も時間もなかなかないのですが、こういった例もあります。
旅するフォトグラファー 有賀正博氏のブログ
最近知人友人で画像を盗用されなりすましされる案件も続いて発生して自分のことと併せて非常に憤懣やる方ない思いをしています。
今後は画像の盗用には削除依頼と共に使用料を請求していくこととします。
他人の褌で相撲を取るエセ力士が撲滅されますように(笑)
サイトを始めて12年、ブログも10年を超えます。その間ずっと留意して来たのは、マイナスなこと、ネガティブなこと、読む方が嫌な気分になることは極力避けようという一点でした。
せっかく来て頂いて貴重なお時間を拙ブログを読むことに使って頂いているのに、嫌な気分でブラウザを閉じて欲しくない、お、この植物いいな、とか、稚拙な文章ですがちょっとクスっと笑って頂いたり、何かしらポジティブな気持ち、楽しい気持ちをほんの少しでも感じて欲しいと思って書いて来ました。
今回は多少その自分ルールから外れます。内容はタイトルの通りですのでご興味ない方はスルーでお願いします。
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言うまでもない事ですが、全ての著作物には著作権があります、ネット上の誰でも手軽に触れられるものにも全て存在します。著作権が放棄されたりフリー素材として使用可能な物も多くありますが、基本は誰かの著作物=その人に全ての権利がある物です。使用する権利、勝手に使用されない権利、改変されない権利、ネットで公表する権利もその人だけの物です。
ブログで言えば、載せている自分で撮影した写真、自分で書いた文章、それはブログの持ち主に著作権があるものです。
写真を撮影し、文章を書き、ブログ上に発表した時点で自然発生する権利です。
昨年より、ハオルチア等を検索すると、私のブログの写真が別なサイトのコンテンツとしてヒットすることが時々ありました。私も気付いてはいたのですが、見付けた方から「画像を提供しているのですか?」と問い合わせも何度かあり、しっかり調べた所、とあるサイトに大量に使用されていることが判明しました。
そちらのサイトは複層構造になっており、インデックス的なページには参照元として元記事やブログ名が明記してありますが、下層に入ると参照元からダウンロードした画像を保存してあり、クリックしていくと最終的に表示されるのはその画像のみになるようになっていました。
著作権法で他人の著作物を自由に使用できる範囲が設定されています。
細かく色々ありますが、この場合に関わって来るのは「引用」です。
【著作権法第三十二条】
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
この場合で他人の画像を使用する場合、「研究その他の目的」と言う事になるのでしょうか?しかし引用の場合、本人の著作が主、引用部分が従でなければなりません。
例えば、ここにちょっと変わった顔のハオルチアがあり、同産地の物を他の方が持っていてブログで紹介されている、これは個体差の範囲内だろうか、それとも札違いだろうか?というようなケースで、自分の画像と、他の方の画像を典拠付きで並べて検討する、こういった場合には適用可能でしょうし、法的にも問題ないと思われます。そしてそのような場合でも、常識的な方は権利者に許可を取るものと思います。
しかし、件のサイトはネットから収集した他人の画像のみを紹介する事を主なコンテンツとしており、こちらには合致しません。また各ページにアフィリエイトが多数貼ってあり、研究目的とは個人的には思えません。
また、著作物を引用する場合、加工などは著作権者から許可された場合を除いて許されませんが(著作権法第二十条第二項)、サムネイルとして加工して使用する等の行為はこちらに抵触します。
ネット上の著作権についてはグレーな扱いになっているケースも多くあり、リンクを貼り、全ての借用画像がきちんと元ソースが分かる形で使用されている分には私も何も言うつもりはありません。しかしながら他人の画像を自サーバーに保存し、加工し、典拠を示さず表示させる方法を取っている以上、悪質な著作権侵害としか判断できませんでした。
連絡フォームはありますが、管理人の素性は一切分からず、ハンドルネームすらもなく、連絡フォームには削除依頼の項目がありますが削除を希望する場合は該当のページもしくは画像等こちらで指摘しないといけない旨書いてあります。何故被害を受けた側がそのような手間を掛けねばならないのか疑問にも思います。
多肉植物は多岐にわたり、品種名も混乱した物が多く、図鑑的なページがあるのは大変助かります。そう言った意図で作成されたサイトだと思いますが、それであれば自分で植物を得る、それが出来ないのであれば、著作権者に許可を取る、全ての画像が元ソースが分かるように明記する等、善意の対処を行うのが常識かつ道理ではないでしょうか?
私のサイトも図鑑的なコンセプトで作成しています。全ての植物は私が栽培している物、既に手放して手元にないものもありますが、その全てが撮影時点では植物自体を私が所有していたものです。被写体の植物はもちろん、ひとつひとつのコンテンツ、ページ、画像にも思い入れがありますし、ネット上で見かけても自分が撮影した画像はどれだけ大量になっても分かります。
他人に無断で使用されることは意図していませんし、著作権は放棄もしておらず、自由な使用許可も出しておりません。
私に限らず、植物ブログ等をやっている方は、植物を探し、購入し、心を砕いて栽培し、綺麗だ可愛い凄いと自分が感じるポイントや特徴が分かるように気を配って撮影し、自分の植物を見て欲しい!という楽しい気分で記事を書かれていると思います。
私のブログのリンク先、普段お付き合いのあるブロガーの方の画像も多数使用されています。勿論同様に先方サーバーに無断で保存され当該サイトのコンテンツとして表示されるようになっています。
自分は苦労をせず、他人の著作物(画像)を許可なく自サーバーに保存し、自サイトのコンテンツとして表示する、そういった行為は大袈裟かもしれませんが、著作権者の著作時の気持ちまで踏みにじる行為と思います。
一応リンクも貼られているしいいのでは?と抵抗のない方もあるかと思いますし、自分の記事にリンクが張られることが喜ばしい場合もあるかと思います。また、ネット上の画像など、見た瞬間にそれぞれの端末のキャッシュに保存されるのに権利を主張して意味があるの?という意見も聞きます。
しかし、基本的な手法が間違っている、アフィリエイトも多数貼ってある、そして侵害行為が実際に行われている以上、私は自分が大切に思っている物、心を砕いている物が剽窃されることを良しとしませんし、そういうサイトからリンクされても全く嬉しいとも思えません。
削除依頼を出し、現在私のブログ等からの無断使用の画像は殆ど削除されていますが、一部まだ残っています。
期限を切って削除をお願いしていますが、期限までに完了されない場合はしかるべき対処をする予定でおります。
「他人の褌で相撲を取る」 この言葉を実感した出来事でした。
(考えをまとめている間に相撲は褌でなくてまわしだよ!っていうのを見て和みましたw)

**************************
改めて書くこともないと思い、サイト開設時より記載していませんでしたが、ブログの右カラムに画像等の無断使用を禁止する旨を入れました。
WWWの基本ルールとして、リンクについてはもちろん自由です。ブログトップ、各記事、画像への直リンも構いません(FC2の仕様で表示出来ない場合があるようです)。本体サイトについても同様です。
オークション等で当方から入手された植物を自分のブログで紹介してもいいですか?その際リンクを貼ってもいいですか?という丁寧なお問い合わせもよくいただきますが、私にことわりは必要ありませんし、嬉しい事ですのでこれまでと同じくご自由にどうぞ。
もちろんお知らせ頂ければもっと嬉しいです。
過去何度か、学校の教材として画像を利用したい、大学の研究の素材として利用したい、新聞に画像を使用させて欲しい、等の依頼がありすべて即答で、もちろん無償で使用許可しております。
上にも書きましたが、前もって打診され、正当な形で利用されるのであれば全く問題ないのです。他人の気持ちや権利、当たり前に尊重されるべきもの、そう言うものを無自覚に踏みにじる行為が許せないというだけです。
ややこしい事を書きましたし、心狭いんじゃない?と思われる向きもあるかと思います。
しかしながら長年、大切に思っている大好きな植物について、費用も時間も手間も掛けて楽しんで来ています。自分が良いと思ったものを手元に置き、それを紹介したい、ただそれだけのことですが、侵害されるのは心外ですので…ん?w
今後も同じスタンスでずっと続けて行くつもりです。
次回はいつも通りの記事でお送りする予定です。
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<2016年12月15日追記>
盗用されている画像の削除依頼に応じて貰えない状態が続いております。
また、別な所での盗用も確認できています。
対応していく手間も時間もなかなかないのですが、こういった例もあります。
旅するフォトグラファー 有賀正博氏のブログ
最近知人友人で画像を盗用されなりすましされる案件も続いて発生して自分のことと併せて非常に憤懣やる方ない思いをしています。
今後は画像の盗用には削除依頼と共に使用料を請求していくこととします。
他人の褌で相撲を取るエセ力士が撲滅されますように(笑)
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